考えるな、調べろ。そして調べる気がないなら、考えるな!
大きな事故が起こると湧き起こる憶測
バス事故が起きた。
十人以上のスキー客がなくなり、沢山の人が怪我をした。
バスの運転手も亡くなった。
新聞やテレビなどのマスコミ、そしてインターネット上には、様々な情報と憶測が飛び交っている。
バス会社の労務管理がひどかった、とか。
バスの運転手の技能不足だ、とか。
旅行会社が法定最低料金を下回る金額で発注していた、とか。
バスの運転手の健康が思わしくなかった、とか。
はたまた、バスの運転手の遺体を引き取る遺族がいない一方で、犠牲者の一人の葬式には1000人もの弔問客が来た、上級国民と下流老人のコントラストがどうとか。
原因なんて実はどうでもいい人々
上に挙げたことが事故の原因なのかなんて憶測でしょ。あるいは直接関係ないものばかり。
原因は単に、バスの運転手のうっかりかもしれないし、バスの整備不良なのかもしれない。まだわからないのだ。
通常考えられる原因が消えてから考えるべき事柄ばかりが先行して話題にあがっている。
原因なんてはっきり言って、どうでもいいんだろうな。こんな話をしているマスコミにとって。スポーツの乏しい冬のこの時期。話題にことかいて口を開いているだけなのだ。
何か意見を言いたいが、別に言いたい意見はない。
そんな人間の前に、話しやすい話題が転がってきた。それだけのことなのだ。
どうしていちいち、頭の悪い脳を使って考えようとするのか。なぜ黙らないのか。
マスコミも、調べたら新たにこういう情報が出てきた、とかいうのならばともかく、出てくる情報は、行政機関から漏れでた情報か、被害にあった大学生の生前の写真くらいだ。しょうもない! もっと調べるべきことは山ほどあるだろ!
考えるな、調べろ
はっきり言って世の中、意見を言いたい奴が多すぎる。
考えるな、調べろ。
ちきりん、とかいうブロガーが一部の界隈で人気なのだそうだけど、そのブログから生まれた本のタイトルが、「自分のアタマで考えよう」なんだとか。
考えるな。調べろ。
どうせ大した頭じゃないのだ。普通一般人である我々の頭は。
実際、ちきりんのブログを見ていたら、ググれば2秒でわかることを、出来損ないのフェルミ推定みたいなことをして、頓珍漢な考えを書き散らしていた。
考えるな、調べろ。
ちゃんとした情報を入力せずに、考えてもまともな考えが出力されるわけがないのだ。
考えるな、調べろ。そして、
調べないなら、考えるな!
- 作者: ちきりん,良知高行
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