手水鉢さんのカクシゴト

@chouzubachiさんが思ったことやライフハックを書くよ

大阪、通天閣、新世界そして飛田新地

 

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The大阪といえば、道頓堀と並んで有名なのが通天閣

その周辺をあるき回ったので、ここに記す。

 

通天閣

大阪地下鉄堺筋線恵美須町」駅から歩いて1分ほど。

近くには、展示方法に工夫が凝らされていると人気が出てきた天王寺動物園や、大阪夏の陣真田幸村が陣を張った茶臼山古墳もある。

 

関西のシンボルタワーは、京都タワーと神戸のポートタワーに登ったことがあるがいずれもしょぼかった。通天閣も、たぶんそうだと思う。下から見ただけだ。

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通天閣の股ぐらはこんな感じになっている。 

 一旦地下に降りてから登るシステムに変わったらしい。地下街はタダだが、登るのには大人は700円ほどかかる。ケチなので登らない。

 

通天閣の周辺は、新世界と呼ばれている。パリとニューヨークを足して二で割ったような歓楽街を目指して命名されたとか。よくわからない。サザエさんバカボンを足して2で割った「さざえぼん」よろしく、「パリョーク」とかにしなかっただけマシか。

周辺には三大欲求の一つである食欲を満たすべく、「くいもんや」が居並んでいる。

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インスタ映えするのか、づぼらやの提灯と通天閣のツーショットが取れる位置にはカメラを構えた観光客がひっきりなしにやってきていた。

 

歩いていて思ったのは、串カツ屋が多いことと、ビリケン像が商売の神のごとくあっちこっちで設置されていること。芸能人でいうところの千原せいじのような像だ。

ビリケンはかつて世界中で流行ったそうだが、正直わたしはビリケン像が苦手だ。千原せいじはそれほど苦手ではないのだけれども。理由はわからない。

まあ、今はこの新世界くらいでしか見ないのだから、苦手な人もかなりいるのではないか。

 

残念ながら、串かつもさほど好きじゃない。ビリケンといい、串かつといい、どうもこの「新世界」とは相性がよくないようだ。

結局「新世界」の経済に何らの貢献することなく、この場をさることにした。

ただ、本当にインスタ映えする街なのはわかる。カラフルな街なのだ。

 

ジャンジャン横丁

南に下っていくと、ジャンジャン横丁に入る。

ここもやはり串カツ屋が多いが、それよりもこの商店街、空気が昭和だ。昭和初期の空気がする。いや、昭和初期に生きたことなんてないけれども、そんな気がするのだ。

だって、商店街に射的屋があるんだもん。

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看板には「倒れただけでは持って帰れません。下まで落とした物を持って帰れます」とある。さすがに、あらゐけいいちの漫画「日常」の縁日のごときトリックはないだろうが、景品を持ち帰るのは至難の技だろう。

 

日常(1) (角川コミックス・エース)

日常(1) (角川コミックス・エース)

 

 

 ジャンジャン横丁の終わりに「世界の大温泉スパワールド」がある。

大阪の人は「世界」という単語が好きなのだろうか。

そして、高架下の地下道を抜けると、「世界」は一変する。

 

地下鉄「動物園前」駅(あいりん地区、飛田新地の最寄り駅)

 ジャンジャン横丁に昭和初期の空気が流れているなら、この動物園前駅周辺には『負の空気』が流れている。

よくスラム街のように言われるが、違う。

スラム街にあるべき、生への強い意志のようなものは、ない。

路上で子供が粗末なおもちゃで遊んでいる、なんて生気を感じられる光景はない。

あるのは、周辺の宿屋の扉には「生活保護OK」など生生しい現実と、ただただ人生が終わるのを待つだけのような、身なりも歯並びも粗末な老いた歩行者だ。

もちろん、外国人観光客や家賃のやすさに惹かれた若者もいなくもない。

しかし、彼らの「生の輝き」もブラックホールに吸い込まれるごとく、たちまち街の空気にかき消されていく。日本では普通感じることのできない深い闇がずしりと街を覆っている。

周辺のコンビニのトイレがどうなっているか。

普通の街では、自由に使える。

だが、この地区では違う。コンビニのトイレには鍵がかかっている。

店員に開けてもらい使うのだ。閉じるときはオートロックになっていたりする。

どうしてそんな風になっているのかは推測するしかないが、おそらくそうしないと、中で薬物をつかったり犯罪行為が行われたりするからだろう。

 

地下鉄の駅名は「動物園前」だ。もちろん「天王寺動物園」の最寄り駅だからこの駅名なのだろうが、果たして「動物園」が「天王寺動物園」だけを指しているのか怪しくなってくる。ちなみに、天王寺動物園に行く人は、ここではまず降りない。天王寺駅を使う。

 

動物園前商店街に入る。

新世界の周りには串カツ屋がたくさんあったが、ここで一番目にするのは「カラオケ居酒屋」だ。飲んで歌わないとやってられないのだろうか。

そして、この商店街の中心にあるのは、スーパー玉出だ。

いっておくが、パチンコ屋ではない。見た目も名前もどう考えてもパチンコ屋だが、パチンコ屋ではない。

商店街にはパチンコ屋があるのが常だが、西成のこの場所にはない。

その代わりに、パチンコ屋のごとき看板が薄暗い商店街を燦然と照らす。

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生活保護者が多いこの町のスーパーだけあって、価格は激安だ。ハンバーグ弁当一つ240円とかいうレベルだ。

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スーパー玉出を出て、南進する。

途中、横筋に入ると別の商店街があったが、恐ろしく暗く足を踏み入れるのは躊躇された。

商店街を歩いているのは、地元の主婦2割、地元の男性6割、外国人0.5割。そして残りが外から来た男だ。

外から来た男たちの目的が何かは、地元の人なら言わずもがなでわかっている。

動物園前商店街のアーケードが終わる少し手前。

オレンジの看板あたりで、外から来た男たちは左折する。

 

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 飛田新地

飛田新地。ここで何が売られているかは言わない。男たちが買うものだ。

人によっては、ただの料亭だというし、また、買うのではなく時間借り(レンタル)するところだというけれど。

あえて言うなら、三大欲求のうち、新世界では満たせなかった欲求を満たす場所だ。

 

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 新世界から動物園前に移動したときも空気が変わったというが、この飛田新地に足を踏み入れた瞬間もさらに空気が変わる。

人生が変わる人もいるだろうし、人生が狂わされるひともいるかもしれない。

ここはもう「異世界」だ。

 

 

座敷の上に、レンタルされる存在がライトに照らされながら、びっくりするぐらいシワだらけのおばあさんと一緒にならんでいる。レンタルされるものを引き立たせるためにあえてシワだらけの人を選んでいるのではないかと思うくらいだ。

それが100軒くらい並ぶ。

レンタルされるべき存在は、高度に美しいものから可愛いものから、コスプレしているものから、胸の大きなものからで、おそらく男の好みを外すことはまずない。熟年狙いの人が楽しめる一画もある。ただし、新世界にあれほどいたビリケンのようなものは存在しなかった。

座敷の前に来るたびにおばあさん(遣り手ババアというらしい)に声をかけられる。

声をかけられるが手を引っ張られたりすることはないので心配はない。

 

この場所では、あまりに選択肢が多いとかえって選ぶことができないというジャムの法則を体験できるかもしれない。実際、男たちがぐるぐるとその場を回っているのをよく目にした。ジャムではなくバターになるのではないか。

バターになりそうな男たちをやりてババアたちは「おかえり」とやさしく揶揄してくる。

ここは異世界。ハンバーグ弁当一つ240円のスーパー玉出の安売り精神などない。

「20分16000円から」という超強気価格だ。

男たちも虎の子を守るため必死にバターになる。それが飛田新地

 

圧倒されながら、新世界同様、「飛田新地」の経済に何らの貢献することなく、インスタ映えなんてすることないし、してはならないこの場を去る。

動物園前駅に向かう途中、せめて、スーパー玉出でバターでも買おうかと思ったが、なにかバターが気持ち悪いものに思えてきたので、やめた。

 

カルピス 特選バター 有塩 450g

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